実は、おにぎりが大好物。そんなオニたちが、あるとき山で驚かせてしまった人間の置き去っていったお弁当のおにぎりに手を出してみると、時間が経っていて、においも味もひどいものだったため、本物のおにぎりの味というものを知らしめようと、にぎりににぎって人の住む町へと繰り出したのだが、皆逃げ惑うばかり。
配慮を重ねるものの、自分たちがオニであるということ自体が人間に受け容れられないのだと思い知り、話し合って、考えて、ついに彼らはそれさえを捨てた。
すると、オニを恐れる気持ちを忘れた人々には、おにぎりの味も素直に届くようになったのであった。
受け入れてもらえないことがあることを自ら受け入れ、こだわりも簡単に捨ててみる。
そんな考え方ができたらクリアできる問題が、じつは私たちの身の回りにもたくさんあるように思います。
すばらしいアイディアを伝える絵本です。
シゲタサヤカ・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:5分
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