クラスメイトにはやし立てられたのを思い出して、「お日さまが入り込んだように」頭の中が熱くなったたかちゃんは、友達数人の植木鉢からアサガオの種をほじくり出し、自分の鉢に移し替えてしまう。
大切に世話した分、みんなよりも早く、それもたくさんの芽が出たたかちゃんの植木鉢と、いつまでも芽の出ない友達の植木鉢。
自分のしたことに対する恥ずかしさと焦りがアサガオの何百・何千という芽を育て、今にも襲いかかってこようとした時、たかちゃんは自分の鉢と心を割ったのだった。
日比茂樹・作 小林与志・絵
薦めたい学年:1年生半ば〜後半
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見・ご感想、お待ちしております。