誰の忠告にも耳を傾けず、好きなもの・楽しいことに目を奪われ思うがまま、身勝手気ままに振舞い続けるピノッキオだったが、愛する生みの親ジェッペットじいさんが、家に戻らない自分を捜し歩いていると聞いたことで改心し、ジェッペットを見つけ二人で幸せに暮らすことを、ようやく夢見はじめるようになる。
ところが、やはり周囲に流されがちなピノッキオは、旅の途中で追いはぎに遭って死の淵を見、うまい話を信じてお金を騙し取られ、空腹のために盗みを働き罰を与えられたり、悪友の誘いに乗ったがためにロバになり、その後サーカスに売られたり ・・・と様々な災難、いや、身から出た錆と言うべき不幸と対面することになる。
嘘をつくことを始め、こどもたちがある意味で本当の成長のために経験することになる悪い行いの数々について、多少大袈裟ではあるが、それらが持つ危うさに触れながら、客観的に眺めさせてくれる作品。
コッローディ・作
薦めたい学年:5年生〜6年生
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