その真っ赤な姿のために、任務を遂げられず、カラスになって逃げだした赤忍者。
しかし、カラスになろうが、チョウに変わろうが、また人に戻ろうが、珍しさや目立ち方から、いつも誰かに追われ追われて、大ピンチ。
それでも、ついに夕焼け空に変わったとき、すいこまれてしまいそうな美しい赤に、皆うっとり見入ったのだった。
ナンセンス・ストーリーですね。 お侍さんが出てきたり、白バイが登場したりと、時代も何もありません。
“赤”って、どんな色なんでしょう。 上に出てきたように、「目立つ」色ですね。 「火」や「注意」「危険」を表したり、そこからさらに「けが」や「死」までをイメージする人もいるでしょう。 一方で「情熱」や「闘志」なども表現されますね。
このように“赤”について改めて注目する機会にすることもできる作品です。 こども達は、ここに記したような一般的な考え方を超えてくることもあるので、いつもそれが楽しみです。
穂村弘・文
木内達朗・絵
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1(対話込みで)
読み聞かせにかかった時間:5分以内
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