100万回死に、そして生き返った名前もないトラねこ。
どの人生でも飼い主を好きになれなかったこのねこも、とうとう誰にも飼われず、他のねこたちからは慕われるという生活を迎えたことで、「ひとりが一番」「自分が一番」を謳歌することができるようになったが、ただ一匹、とても気になる白いメスねこだけには、興味を示してもらえなかった。
自分以外の誰かを愛することを知ったその人生が終わったとき、ねこが再び生き返ることはなかったのである。
佐野洋子・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2〜いつまでも
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