読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



おによりつよいおよめさん

山奥の小屋に一人棲み、悪さを繰り返していた乱暴者の鬼は、思いつきから、村一番のおなごを嫁にと勇んで村へ向かったものの、困る村人の中で自ら手を上げた“とら”という女性は、腕っぷしこそ確かに村一番ながら、掃除に洗濯、飯炊きまですべて苦手だったので、当ての外れた鬼は、彼女を村へ返そうと山道を急いだ。
すると、その道中、鬼が腰を抜かすほどの大きなクマに襲われたのだが、とらが代わって退治したことをきっかけに、鬼は彼女の優しさを知り、二人での生活が続くよう望んだので、とらもそれを快諾した。
村へ暴れにいく暇もないほど忙しく、掃除・洗濯・飯炊き、それに子守りまでこなすようになった鬼。しかし、その顔は幸せに満ちていたんだとか。

表紙の鬼、呆けていますね。
読み聞かせる前に、こどもたちに「なぜだろうね」と尋ねてみましょう。

井上よう子・文
吉田尚令・絵

薦めたい学年:読み聞かせLevel 1
読み聞かせにかかった時間:5分


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。