深く静かな森の奥、一人で生活を送っていた、少し面倒くさがりで、少しへそまがりな魔女のおばあさんは、ある朝、自分の持つ魔法の力がもう残りわずかであると気がついた。
そこで、魔女人生の最後に……と、何か“いいもの”に変身してみようとするも、どれも気に入らず、たまたま出会った気のいい男の子の意見や小さな子を連れたお母さんの困り果てた様子に触発されて、丘の上でベンチに変身してみたところ、なんとそこで魔法の力は切れ、そのまま元の姿に戻ることができなくなってしまった。
それでも彼女が満足だったのは、ベンチとしての自分が、少年や他の人々を喜ばせ、癒すことのできる“お気に入り”になれたからなのであった。
・最後の変身だと分かっていたら、何になりたい?
・「自由に過ごせるけれど、ずっと一人での生活」と「不自由もあるけれど、皆といる生活」どちらがいい?
そんな質問を、読後に投げかけてみても面白いかもしれません。
男女問わず、こどもたちに大変人気のシリーズです。以下にシリーズを挙げておきますので、ご参照ください。
中島和子・文
秋里信子・絵
薦めたい学年:1年生後半~2年生半ば
物語・全92ページ
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