読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



さいごのまほう

深く静かな森の奥、一人で生活を送っていた、少し面倒くさがりで、少しへそまがりな魔女のおばあさんは、ある朝、自分の持つ魔法の力がもう残りわずかであると気がついた。
そこで、魔女人生の最後に……と、何か“いいもの”に変身してみようとするも、どれも気に入らず、たまたま出会った気のいい男の子の意見や小さな子を連れたお母さんの困り果てた様子に触発されて、丘の上でベンチに変身してみたところ、なんとそこで魔法の力は切れ、そのまま元の姿に戻ることができなくなってしまった。
それでも彼女が満足だったのは、ベンチとしての自分が、少年や他の人々を喜ばせ、癒すことのできる“お気に入り”になれたからなのであった。

・最後の変身だと分かっていたら、何になりたい?
・「自由に過ごせるけれど、ずっと一人での生活」と「不自由もあるけれど、皆といる生活」どちらがいい?
そんな質問を、読後に投げかけてみても面白いかもしれません。

男女問わず、こどもたちに大変人気のシリーズです。以下にシリーズを挙げておきますので、ご参照ください。

中島和子・文
秋里信子・絵

薦めたい学年:1年生後半~2年生半ば
物語・全92ページ






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