読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



とんがとぴんがのプレゼント

遠い遠い北の国のクリスマス・イヴ、世界中の人にプレゼントを届けるためいそいそと支度をすすめるニコラスおじいさんの靴下に穴が開いていると気がついた小さなハリネズミの夫婦は、彼が受け取る初めてのプレゼントを用意したいと思い、上等の靴下をつくるため、一年をかけて旅に出ることにした。
牧場、紡ぎ場、染場と、どこへでも足を運んで仕事を手伝い、その報酬として目標とする靴下の出来上がりに一歩一歩近づいていった二匹が、気前のいい編み物屋に仕上げてもらった見事な靴下を贈ると、それを見たニコラスおじいさんも跳びあがって喜んだのだった。
また皆で幸せなクリスマスを迎えられたことはもちろん、親切にしてくれた編み物屋さんにも、嬉しいことが起こるようになったのだとか。

西内ミナミ・文
スズキコージ・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1 (クリスマス)
読み聞かせにかかった時間:8分半


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