昔、子もおらず、貧しい生活をしていた老夫婦が、たまりにたまった自分たちの垢から、せめてもの想いでこどもの人形をこしらえたところ、それはご飯を目一杯食べるようになり、何年か後に、たくましい青年として立ち上がると、力太郎として、力試しの旅へ出かけていった。
お供の者も得て、ある城下町にたどり着くと、そこは年に一度の化けもの襲来を夜にひかえて静まり返っていたのだが、力太郎は化けものが現れるのを待ち、力まかせに倒してしまう。
化けもの退治の褒美に、たらふくのご飯を食べさせてもらった彼は、その米の味に感動すると、力をふるって田を耕し、以降は年老いた両親も招いて気楽に暮らすようになったのであった。
今江祥智・再話
田島征三・絵
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:11分
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