読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ちからたろう

昔、子もおらず、貧しい生活をしていた老夫婦が、たまりにたまった自分たちの垢から、せめてもの想いでこどもの人形をこしらえたところ、それはご飯を目一杯食べるようになり、何年か後に、たくましい青年として立ち上がると、力太郎として、力試しの旅へ出かけていった。
お供の者も得て、ある城下町にたどり着くと、そこは年に一度の化けもの襲来を夜にひかえて静まり返っていたのだが、力太郎は化けものが現れるのを待ち、力まかせに倒してしまう。
化けもの退治の褒美に、たらふくのご飯を食べさせてもらった彼は、その米の味に感動すると、力をふるって田を耕し、以降は年老いた両親も招いて気楽に暮らすようになったのであった。

今江祥智・再話
田島征三・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:11分


     

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