読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ひみつのばしょ

公園のしげみに不思議な穴を見つけたさやちゃんが、その中へ入ってみると、そこには先ほどまでいた公園が別の世界のように眺められる、狭くても居心地のいい空間があった。
しばらくすると、まるで森の中のように辺りがざわざわと騒がしくなったが、おなかが空いたとしても、眠くなったとしても、さびしくなったとしても、さやちゃんが平気だったのは、そこが季節に合わせてすばらしい変化をみせてくれることを、こころから夢みていたからだった。
動物たちとパーティの約束までしたさやちゃんは、お母さんに抱えられて目を覚ますと、「また来るね」と自分だけの場所に伝えて、家路についたのだった。

ひがしちから・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:4分半


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