公園のしげみに不思議な穴を見つけたさやちゃんが、その中へ入ってみると、そこには先ほどまでいた公園が別の世界のように眺められる、狭くても居心地のいい空間があった。
しばらくすると、まるで森の中のように辺りがざわざわと騒がしくなったが、おなかが空いたとしても、眠くなったとしても、さびしくなったとしても、さやちゃんが平気だったのは、そこが季節に合わせてすばらしい変化をみせてくれることを、こころから夢みていたからだった。
動物たちとパーティの約束までしたさやちゃんは、お母さんに抱えられて目を覚ますと、「また来るね」と自分だけの場所に伝えて、家路についたのだった。
ひがしちから・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:4分半
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見・ご感想、お待ちしております。