今回の『おがわのおとをきいていました』は、はなめんちゃんのリベンジを描いた絵本でしたが、きっと跳び越える前と後では、小川の音も違って聴こえたのでしょうね。
読み聞かせを終えたら「あなたにとって、飛び越えたい小川はなんですか」と、だんだん具体に落としていきながら、あるいは具体的すぎる回答を抽象化してあげて、話し合うのもいいでしょう。
何かに挑むとき、私たちも、ちょっかいを出し他者の成功を妬むかえるのような人や、遠くから小さく応援してくれているキリギリス、集団で思い切り支えになってくれるフナのような人々に囲まれているものです。 初挑戦でも再挑戦でも。 そして、それらをすべて跳び越えて目標に手が届いたときには、真剣に何かと向き合った後にだけ、その人にだけ届く大切な音に聴き入ることができるのだろうと思います。 そんな時間も大切ですね。 なにかと急がせるばかりの社会の中でも。
『おがわのおとをきいていました』
スズキコージ・作
薦めたい学年:読み聞かせLevel 2
読み聞かせにかかった時間:3分半
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見・ご感想、お待ちしております。