読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ふゆねこ

風が冷たくなり、いよいよ冬になろうかというある時、お母さんを亡くしてしまった女の子ちさとは、お父さんの言葉に従って星空を見上げ、その中に母を探してみるのだが、毎晩寂しくなってしまうだけだった。
するとある夜、その母の懇願を受けた白猫“ふゆねこ”が、編みかけだった母からの贈り物の手袋を仕上げにやってきて、ちさとに母のぬくもりといくつかの想い出をのこしていった。
役割を終えたふゆねこは、そのまま静かに帰ったが、また数日後、迎えたちさとの誕生日に、お母さんののこしたもう一つのプレゼントとして再び現れると、すぐに彼女を心の底からあたためてくれたのだった。

かんのゆうこ・文
こみねゆら・絵

薦めたい学年:読み聞かせLevel 2
読み聞かせにかかった時間:6分


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