風が冷たくなり、いよいよ冬になろうかというある時、お母さんを亡くしてしまった女の子ちさとは、お父さんの言葉に従って星空を見上げ、その中に母を探してみるのだが、毎晩寂しくなってしまうだけだった。
するとある夜、その母の懇願を受けた白猫“ふゆねこ”が、編みかけだった母からの贈り物の手袋を仕上げにやってきて、ちさとに母のぬくもりといくつかの想い出をのこしていった。
役割を終えたふゆねこは、そのまま静かに帰ったが、また数日後、迎えたちさとの誕生日に、お母さんののこしたもう一つのプレゼントとして再び現れると、すぐに彼女を心の底からあたためてくれたのだった。
かんのゆうこ・文
こみねゆら・絵
薦めたい学年:読み聞かせLevel 2
読み聞かせにかかった時間:6分
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