読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



なきすぎてはいけない

亡くなった祖父が、孫に語りかける。
なきすぎてはいけない、と。
それは、笑っていた彼が、駆けまわっていた彼が好きだったから、そして、亡くなったものは誰でも、生きているもののしあわせそれだけを、祈っているからだ。

私自身、昨年祖父を亡くし、とうとう祖父母ともに失ってしまってから、今日で丸1年が経ちます。
本書の言葉を借りれば「やさしいいのちのしくみ」の中で、時がその傷みを「わすれさせてくれ」ながら、それでも「あおいそらに とおいくもに かぜに まちかどに」、ふと思い出すことの多かった一年でした。
かなしい気持ちを、ふと静かに休ませてくれる良い絵本に出会えました。

内田麟太郎・文
たかすかずみ・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:3分半


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