読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



マーガレットとクリスマスのおくりもの

サンタクロースに憧れながら、かわいい木の実や葉を集めてはプレゼントにしていたマーガレットも、大人が皆いそがしくなる時期にあって、思うようにかまってもらえないことから哀しみをおぼえると、ただ毎晩本物のサンタクロースになることを祈るばかりになっていた。
すると、クリスマス・イヴの朝、1体のくるみ割り人形が彼女を訪ね、サンタクロースとしての務めを依頼してきたため、マーガレットは快諾し、期待に胸を躍らせながら、お供に大きめの鳥さんたちを従えて空へと舞い上がっていった。
本物のサンタクロースとして配るプレゼントが想像していたものと違うことに、一度は落胆したマーガレットだったが、自らの落としていく贈りものが、だれかの幸福や平安につながることの美しさに気がつけた彼女は、翌朝、待ち望んでいたプレゼントを受け取ることができたのだった。

植田 真・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2 (クリスマス)


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