読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



おそうじむすめリリーのいそがしいクリスマス

クリスマスが近づいてきたある日、こどもたちの生活態度を窺いながら、贈りものを考えていたサンタさんとトナカイくんは、毎日掃除をして生活費を得ていた少女リリーのずるさを見かけてしまう。
そこで二人は「リリーがクリスマスまでに、何か役に立つことをしたら…」と条件を付け、プレゼントをあげるべきか様子を見ることにしたのだが、肝心のリリーは、ずるがばれて仕事を失ってしまっても、まだ懲りずにいたのだった。
しかし、リリーのインチキを縁に幸せになった人たちがいたため、本人にその気がないにもかかわらず善い行いをしたご褒美として、結局彼女はプレゼントをもらえることになったわけであるが……その通り、人生とは、特にこどもにとっては、因果よりも、ふとしたきっかけを機に新しい自分になれるかどうかのほうが大切なのかもしれない。

たかどのほうこ・作

薦めたい学年:2年生~3年生(クリスマス)


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