読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



きんいろのライオン

家族を養うため、毎日、稲光のごとき速さで原っぱを駆けまわり、水牛や鹿を捕まえていた若く勇敢なライオン、マノージャ。
あるとき助けた山犬のずるさにおだてられ、それを家来とすることで王様気分を味わうようになっていた彼は、老いた父親の忠告も無視し、山犬にそそのかされるまま人間の領地にいる馬を襲うようになるのだが、何度目かの襲撃の後で、人間の放った矢に胸を貫かれ、満月の照らす空の下、絶命する。
マノージャが死の瞬間まで「王」になることを夢みていた一方で、赤く染まった息子が月明りで金色に輝くのを前にしながら、彼の父は悪い仲間を持った息子の不幸を嘆き、涙したのであった。

唯野元弘・文
水野ぷりん・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:7分半


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