幼稚園で増えすぎたうずらの飼育を引き受け、家へと持ち帰った男の子は、そのうずらに「うーちゃん」と名前をつけ、小さくても気丈、そのうえ無愛想なそれに苦戦しながらも、良い飼育者・観察者であり続けた。
そんなある日、いつものようにかご掃除の間の自由時間を庭で楽しんでいたうーちゃんは、猫に襲われ片足を失ってしまうのだが、お母さんによる介抱とうーちゃん自身の頑張り、そして男の子の想いによって元気を取り戻すと、なんと一本足で生活できるまでに快復したのであった。
片足がないこと以外、ほとんど前と変わりなく暮らすことができるようになったうーちゃんは、二年が経った今も、男の子にとって自慢の家族であり続けている。
読み聞かせ用図書として挙げましたが、低学年のお子様の一人読み用とし、男の子の気持ちや言葉を発しない“うーちゃん”の感情などを想像させるのもいいかもしれません。
かつやかおり・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:6分
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