読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



うずらのうーちゃんの話

幼稚園で増えすぎたうずらの飼育を引き受け、家へと持ち帰った男の子は、そのうずらに「うーちゃん」と名前をつけ、小さくても気丈、そのうえ無愛想なそれに苦戦しながらも、良い飼育者・観察者であり続けた。
そんなある日、いつものようにかご掃除の間の自由時間を庭で楽しんでいたうーちゃんは、猫に襲われ片足を失ってしまうのだが、お母さんによる介抱とうーちゃん自身の頑張り、そして男の子の想いによって元気を取り戻すと、なんと一本足で生活できるまでに快復したのであった。
片足がないこと以外、ほとんど前と変わりなく暮らすことができるようになったうーちゃんは、二年が経った今も、男の子にとって自慢の家族であり続けている。

読み聞かせ用図書として挙げましたが、低学年のお子様の一人読み用とし、男の子の気持ちや言葉を発しない“うーちゃん”の感情などを想像させるのもいいかもしれません。

かつやかおり・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:6分


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