読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



だくちるだくちる―はじめてのうた

まだまだ人間が登場するずっとずっと前のこと、激しい山のやかましさだけで他の音の感じられない中を、一頭のイグアノドンが生きていた。
ところがある日、彼は目の前に翔んできた小さな翼竜プテロダクチルスの発する「だくちる だくちる だくちるる」という声を聞く。
はじめて聞いた山以外の音、はじめてできた友だちの声、はじめての唄は、彼にとって嬉しくてたまらないものだった。

はじめての物事に相対したとき、こどもたちの好奇心は、一気に、無心に、それへと注がれますね。
常識のコレクションを持ち合わせてしまった私たち大人にとって、どんなに「単純」で「ありふれたもの」であっても、こどもたちは何度も何度も繰り返し、その世界を楽しむことができます。それがこどもの本能なのでしょう。(そうあってほしいです。)
「興奮」という一言では言い表せないようなその感動を、一冊の絵本でダイナミックに表現しようとしたのが本作なのかもしれません。

V=べレストフ・原案
阪田寛夫・文
長 新太・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 0~1
読み聞かせにかかった時間:3分以内


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