ある時、せっけんを拾ってきたからすは、それが体をきれいにするためのものだと知り、その使い心地のよさに大変満足したため、森の仲間たちにも貸し出すことを決めた。
すると、小さな動物たちから順々に、それぞれ「きれい、さっぱり」を味わってもらうことができたのだが、ぞうさんが使ったあと石けんはなくなってしまい、そこではじめて使えばなくなるという事実を聞かされたからすは、落ち込んでしまう。
それでも、皆で素敵な気持ちを共有できたことに喜びを覚えられたからすは、せっけんの香りの中で、笑顔をとりもどしていたのだった。
むらやまけいこ・文
やまわきゆりこ・絵
薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかった時間:4分
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