読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ロボットとあおいことり

心臓部が壊れ、手の施しようのなくなったため、廃棄場へと送られてしまった1体のロボット。
動けず空を眺めるだけの彼だったが、真冬のある日、飛ぶことをあきらめた渡り鳥を自分の胸の中で休ませたことで懐かしい温もりを感じ、鳥が歌うのに合わせて踊ったことで心のはずんだロボットは、南の国までその鳥を送り届けることを決意する。
自らの体が傷ついても、最後の力をふりしぼるように歩き続けた彼は、目指していた太陽輝く南の土地にたどり着くと同時に力尽きたが、その大きな体に開いていた胸の穴では、それから毎年、鳥たちがヒナをかえし、歌をうたって暮らすようになったのだった。

デイヴィッド=ルーカス・作
なかがわちひろ・訳
(原題:The Robot and the Bluebird)

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。