ある日、自分の口からするすると出てきたウソを母親に見抜かれ「にわとりの羽をのみこんだみたいに」苦しくなってしまったリビーは、ウソを認めたことで楽になったのを感じて、それ以降“ほんとうのこと”のみを口にしようと心に誓う。
ところが、誰の前でも正直でいようとするあまり、彼女は大切な友だちの小さな欠点を指摘してしまったり、思い出したくない過去や秘密にしおきたかったことまで無遠慮に話したりしたので、誰からも良く思ってもらえなくなってしまった。
自分が大切にしている馬のことを他者に悪く言われて初めて、事実を伝えるにも“思いやり”が大切なのであると気がつけたリビーは、みんなに謝って回りながら、一方で本当のことを言うことが、やはり相手に良い影響を与えることも、実感できたのであった。
パトリシア=C=マキサック・文
ジゼル=ポター・絵
ふくもとゆきこ・訳
(原題:The Honest-to-Goodness Truth)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 3
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