読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ほんとうのことをいってもいいの?

ある日、自分の口からするすると出てきたウソを母親に見抜かれ「にわとりの羽をのみこんだみたいに」苦しくなってしまったリビーは、ウソを認めたことで楽になったのを感じて、それ以降“ほんとうのこと”のみを口にしようと心に誓う。
ところが、誰の前でも正直でいようとするあまり、彼女は大切な友だちの小さな欠点を指摘してしまったり、思い出したくない過去や秘密にしおきたかったことまで無遠慮に話したりしたので、誰からも良く思ってもらえなくなってしまった。
自分が大切にしている馬のことを他者に悪く言われて初めて、事実を伝えるにも“思いやり”が大切なのであると気がつけたリビーは、みんなに謝って回りながら、一方で本当のことを言うことが、やはり相手に良い影響を与えることも、実感できたのであった。

パトリシア=C=マキサック・文
ジゼル=ポター・絵
ふくもとゆきこ・訳
(原題:The Honest-to-Goodness Truth)

薦めたい学年:読み聞かせ Level 3


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