家族や友だち、先生にも恵まれ、それまでいつも幸せを感じられていたジェニーも、ある時から自分や家庭内、学校、はたまた世の中にまで不満や不和があることに気付き、何ともいえない気持ちを得るようになる。
内に数々のモヤモヤを詰め込んで日増しに膨らむ大きな袋を抱えながらの生活は、彼女にうっとうしさや片時もそれから逃れられない恐怖心を抱かせ、彼女の状況をますます悪い方へと追い込んでいく。
その後、とうとうその重みに負けそうになったジェニーだったが、
・その“モヤモヤ袋”を潔く開けてみること
・モヤモヤを仕分けしてみること
・他者のものまで抱える必要のないこと
・時には受け入れてもいいものもあること
…などを、通りすがりのおばあさんから親身にアドバイスされたことで、陽気を取り戻すことに成功し、袋は遠く遠くにブン投げたのであった。
絵本の雰囲気としては、小学2~3年生向けのものなのですが、これは4年生以上の女の子、男の子だったら5年生以上に読み聞かせてあげたい内容です。
ご両親に本音を言わない、ジェニーのように世間なども見えてきてより多様な感情を持つようになったこどもたちを対象に、できれば先生など第三者の立場で読んであげたい作品と考え、「読み聞かせ Level 4」と設定しました。
ヴァージニア=アイアンサイド・文
フランク=ロジャース・絵
左近リベカ・訳
(原題:The Huge Bag of Worries)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 4
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