読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ほんとうのことをいうこと

「ほんとうのことは、すっとうけいれられないこともあるの。でも、そこにやさしいきもちがこもっていれば、ちょっとでものみこみやすくなるわ」

本当のこともなかなか言えない人、あるいはリビーのように何でもズケズケ言ってしまうばかりの人が多いように感じます。特に日本では。
前者の場合は、繊細なものを持っているために、「コレを言ってしまうとカドが立つ」という意識ばかりが先に出てしまう結果、後者は、そういった周囲への過度な反発、もしくはその圧倒、強がりによるものなのかもしれません。
しかし、指摘・発信していくことは建設的に良いものをつくり上げるための“最短・最適なルート”として重要なのであり、皆がそれをできるようにする必要のある、幼少から社会に出ていくまで一貫して教育していかなければならない技術・能力なのです。

所属するコミュニティの中で、思いやりや向上心をもって“ほんとうのこと”を言うのは、やさしい「ものつくり」「環境づくり」と言えるのではないでしょうか。


『ほんとうのことをいってもいいの?』
パトリシア=C=マキサック・文
ジゼル=ポター・絵
ふくもとゆきこ・訳
薦めたい学年:読み聞かせ Level 3


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