2011年に没した佐藤忠良という彫刻家の画に、木島氏の文章が当てられたというかたちだろうか。
大きな木をデッサンしていると、木の足としての根、腕としての枝々、そして幹が、その身にため込んでいる命のちからづよさを語りかけてきてくれたり、息吹を聞かせてくれたりするという。
特別なものでもないかぎり、身近すぎて普段わたしたちが気に留めることもしないような、名前のない「木」という存在について、「職人に勲章はいらない」という言葉で国家の賞をすべて辞退してきた芸術家が、まっすぐ素朴に描いた作品である。
佐藤忠良・画
木島始・文
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
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