セーターに上着を重ね、マフラーと手袋をし、帽子もかぶってカバンを背負い、本とクレヨン、それに描き上げたネコの絵 ...と、たくさんの物を身につけて学校から出てきたシモンは、実は毎度毎度落し物を繰り返しては姉のアデールを困らせている男の子だった。
そして、この日も例にもれず、行く先々で何かしら落し物をしては、それを探すことを姉まかせにして、目の前の楽しみにばかり気が向く始末。
20世紀初頭のパリを贅沢に寄り道する弟と、それを追いかけ面倒見つづける姉の姿を描きながら、各ページでアデールと一緒に「おとしもの」を探す気持ちを味わえる、お楽しみ付きの絵本である。
続編『シモンのアメリカ旅行』では、さらにスケールアップして(?)、アメリカ全土の名所で落としまくります。他人のふり見て我がふり… 直せるといいですね。
読み聞かせに集中できないお子様などへのカンフル剤としても有用かと思います。
バーバラ=マクリントック・作
福本友美子・訳
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
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