読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



シモンのおとしもの

セーターに上着を重ね、マフラーと手袋をし、帽子もかぶってカバンを背負い、本とクレヨン、それに描き上げたネコの絵 ...と、たくさんの物を身につけて学校から出てきたシモンは、実は毎度毎度落し物を繰り返しては姉のアデールを困らせている男の子だった。
そして、この日も例にもれず、行く先々で何かしら落し物をしては、それを探すことを姉まかせにして、目の前の楽しみにばかり気が向く始末。
20世紀初頭のパリを贅沢に寄り道する弟と、それを追いかけ面倒見つづける姉の姿を描きながら、各ページでアデールと一緒に「おとしもの」を探す気持ちを味わえる、お楽しみ付きの絵本である。

続編『シモンのアメリカ旅行』では、さらにスケールアップして(?)、アメリカ全土の名所で落としまくります。他人のふり見て我がふり…  直せるといいですね。
読み聞かせに集中できないお子様などへのカンフル剤としても有用かと思います。

バーバラ=マクリントック・作
福本友美子・訳

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1


     

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