読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



藤城清治という影絵師

『ぶどう酒びんのふしぎな旅』が1950年、藤城清治26歳のときに彼の初の絵本として出版された際にはモノクロの影絵物語だったが、その刊行から60年を迎えるにあたって、86才の誕生日を目指し数年を掛けて制作されたのが、今回紹介したカラー版である。
アンデルセンが命を吹きこんだ“びん”の物語に、影絵というかたちで光を与えた藤城氏は、そのびんと同じように重ねた自身のそれまでの経験と感動を剃刀の刃にのせて、これを世に送り出したそうだ。
「原点は一つであり、材料もどこにでもあるありふれた物ばかりという中で、どこまで奥深く掘り下げられるか」 ― そのように話す作者に、この原作と確かにつながる心を見ることができる。

お蔭さまで、先ほどの投稿で紹介記事100件を迎えました。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。


『ぶどう酒びんのふしぎな旅』
藤城清治・画
アンデルセン・原作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 4

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