読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ペトラ

なんだか起きるのも憂鬱な冬の寒い朝、ぶちもようの犬ペトラが、まだぼんやりした頭で気がついたのは、いつもとちがう自分。
ぶちの一つが、自分の胸にいたはずのブチがいなくなっていることのショックが勝って、実はブチが雪の世界に出てみたがっているのだと知ってからも、それを許容できないペトラは、無理にブチを戻そうとするも、とうとう根負けし、それのために窓を開けた。
やがて春になり、いつもと変わらない環境にブチが戻ってきたとき、ペトラは外での冒険のにおいとブチの成長した様子とを感じ取りながら、本当の「尊重」と「大好き」について学んだ気がしていた。

こどもと読める、親のための本かもしれません

マリア=ニルソン=トーレ・作
ヘレンハルメ美穂・訳

読み聞かせ Level 1


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