読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



わすれられないおくりもの

もの知りで賢く、また優しく、皆に頼りにされていた年老いたアナグマが最後に心配していたことは、自分が死ぬことよりも、自分のいなくなった後も友達にはあまり悲しんでほしくないということだった。
ある夜すばらしい夢の中、身体が軽くなるように感じ、そしてどこまでも続く長いトンネルの奥へ奥へと駆け出していったアナグマだったが、残された友人たちの胸には、やはり寂しさがあった。
それでも、ひとりひとりの中にあったアナグマとの思い出、彼との親しくあたたかい交流の記憶が、彼らを癒し、こころに平安をもたらしたのだった。

スーザン=バーレイ・作
小川仁央・訳

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2


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