もの知りで賢く、また優しく、皆に頼りにされていた年老いたアナグマが最後に心配していたことは、自分が死ぬことよりも、自分のいなくなった後も友達にはあまり悲しんでほしくないということだった。
ある夜すばらしい夢の中、身体が軽くなるように感じ、そしてどこまでも続く長いトンネルの奥へ奥へと駆け出していったアナグマだったが、残された友人たちの胸には、やはり寂しさがあった。
それでも、ひとりひとりの中にあったアナグマとの思い出、彼との親しくあたたかい交流の記憶が、彼らを癒し、こころに平安をもたらしたのだった。
スーザン=バーレイ・作
小川仁央・訳
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
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