読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



かわいそうなぞう

戦時下の東京・上野。
空襲の被害を受けた動物園から猛獣たちが逃げ出し、生活にさらなる被害が出ることを恐れた人々は、動物たちの毒殺を決定する。
本当に止めるべきは、動物たちの生命ではなく、一部の人間たちによる身勝手な争いだが、それに気がつくのはいつも、本当に哀しいことが起こってしまった後である。
そのことを後世に伝えるため戦争の犠牲となり、いまも静かに動物園脇に眠る、三頭の象の物語。

土家由岐雄・文
武部本一郎・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Lv. 1~小学1年生
読み聞かせにかかる時間:5分

私たちはすぐ忘れるから、忘れやすいから、大きな象の哀しき死に様で思い出しましょう。



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