戦時下の東京・上野。
空襲の被害を受けた動物園から猛獣たちが逃げ出し、生活にさらなる被害が出ることを恐れた人々は、動物たちの毒殺を決定する。
本当に止めるべきは、動物たちの生命ではなく、一部の人間たちによる身勝手な争いだが、それに気がつくのはいつも、本当に哀しいことが起こってしまった後である。
そのことを後世に伝えるため戦争の犠牲となり、いまも静かに動物園脇に眠る、三頭の象の物語。
土家由岐雄・文
武部本一郎・絵
薦めたい学年:読み聞かせ Lv. 1~小学1年生
読み聞かせにかかる時間:5分
私たちはすぐ忘れるから、忘れやすいから、大きな象の哀しき死に様で思い出しましょう。
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