読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



わたし おてつだいねこ

家族を送り出したお母さんは、その後も一日中家事に大忙しで、ねこの手も借りたいほど。
そこへ本当に現れたしましまねこは、“なんでも”お手伝いできるという、なかなかのしっかり者だったが、仕事が始まってみると失敗も多く、ねこは反省から家を後にする。
それでも、お母さんはねこを引きとめたのだが、それは仕事ができなくても、お母さんに癒しと、一緒に楽しくご飯を食べる相手とを、このねこが与えられたからなのであった。

竹下文子・作
鈴木まもる・絵

薦めたい学年:2年生~3年生初
物語・78ページ

お手伝いしようとしても上手くいかない、そんなこどもたちの姿と重なりました。
お手伝い自体はできなくたって、意外なところで相手のためになることがある。
そういう“ゆとり”をこどもたちに教えることにもつながる一冊です。

     

0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。