おとうさんが手造りした木の机は、かずきくんとおねえちゃんが並んで座って使えるほど大きなもので、おねえちゃんの側には、動物のお人形をたくさん詰めた箱が置いてあったのだが、夜が更けると、“彼ら”はそこで、誰にも知られず自由に勉強したり運動したりしていたのだった。
ある日、かずきくんはその箱に、かっぱの「かっちゃん」を加えるが、かっちゃんは自分自身を動物の仲間に入れない“異質なもの”と決め込んでいたため、いつも引っ込み思案に机の上での生活を送ることになる。
ただ、その後迎えた運動会で、自分の特長を理解し競技に向かえたことで、かっちゃんも“自分”という存在の意義について、仲間の中で理解しはじめたのであった。
佐藤さとる・作
村上勉・絵
薦めたい学年:1年生半ば~2年生初
物語・59ページ
あらすじの通り、みんなの中で“自分”を知ることがテーマとしてあります。
集団生活にも慣れ、葛藤や不和を知りはじめる小学1年生半ば~2年生初のこどもたちに与えてあげると良いでしょう。
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