読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



つくえのうえのうんどうかい

おとうさんが手造りした木の机は、かずきくんとおねえちゃんが並んで座って使えるほど大きなもので、おねえちゃんの側には、動物のお人形をたくさん詰めた箱が置いてあったのだが、夜が更けると、“彼ら”はそこで、誰にも知られず自由に勉強したり運動したりしていたのだった。
ある日、かずきくんはその箱に、かっぱの「かっちゃん」を加えるが、かっちゃんは自分自身を動物の仲間に入れない“異質なもの”と決め込んでいたため、いつも引っ込み思案に机の上での生活を送ることになる。
ただ、その後迎えた運動会で、自分の特長を理解し競技に向かえたことで、かっちゃんも“自分”という存在の意義について、仲間の中で理解しはじめたのであった。

佐藤さとる・作
村上勉・絵

薦めたい学年:1年生半ば~2年生初
物語・59ページ

あらすじの通り、みんなの中で“自分”を知ることがテーマとしてあります。
集団生活にも慣れ、葛藤や不和を知りはじめる小学1年生半ば~2年生初のこどもたちに与えてあげると良いでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。