ただ座って歌っていれば、ご褒美だとごちそうがもらえるカナリヤ。好き勝手に遊びに出かけ、戻ればおばあさんの膝上でのどをゴロゴロ鳴らし撫でてもらえるネコ。そして、おじいさんに飛びつき顔をなめるだけで喜ばれる犬。
その一方で、仕事・仕事・仕事の毎日にも、対価として馬草しかもらえないロバのアルフは、焼きもちから他の動物のマネをしてみても怒られたので、ついに永遠の家出を決意するのだが、向かったのは皆を見渡せる屋根上だった。
自分のいた環境を俯瞰し、家族の想いを知ることで、自らも“愛すべき存在”であったと確認することのできたアルフは、それ以後の“変わらぬ日々”の中にも、満足を感じられるようになったのだった。
コーラ=アネット・文
スティーブン=ケロッグ・絵
掛川恭子・訳
(原題:How the Witch Got Alf)
薦めたい学年:2年生後半~3年生前半
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