読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



くじゃくのあおいはね

森中のだれもが憧れるほど、美しい羽の持ち主くじゃくのもとに、他者から見ればそれぞれに良いところを持ちながら、そうは思えずにいたカラスやヘビ、カメなどの動物が変身願望をもって相談にきた。
くじゃくが自らを犠牲としながら羽を分け与えた結果、彼らは見事にその身を飾ることに成功し、喜び帰っていったが、しばらくしてオリジナリティを失ったおかしな姿に気がつき、せっかくの羽を外すことになる。
一度抜かれた羽を元にもどすことは残念ながら叶わなかったが、親切にしたお返しを受けたくじゃくのからだには、いつの間にか、あたらしい羽が生えつつあった。

海野久美子・文
寺門孝之・画

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1


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