読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



おじいちゃんの目、ぼくの目

ジョンがおじいちゃんの家を他のどこよりも気に入っているわけは、おじいちゃんといると、目の見えないおじいちゃんだけの方法でものを見ることを教わることができるからだった。
目は見えなくても、おじいちゃんは耳や鼻はもちろん、手先や全身で、朝起きてから夜眠るまで、周囲の様子や変化を感じ取っているのだ。
今日も丸一日をともに過ごし、少しだけ新しい見方・感じ方ができるようになった気がして、ジョンは嬉しくなるのだった。

以上のように、淡いお話です。感性を磨くのに大切なことが詰まっています。
この抽象的な内容を、それこそ全身で感じ取ってもらうためにも、本当は4~6年生に薦めたいくらいですが、46ページと短く、文章自体も平易なので、当塾では3年生に貸し出しています。
もちろん読み聞かせも可能です。ただ、合いの手を入れ上手に進めるのが望ましいでしょう。

パトリシア=マクラクラン・文
広野多珂子・絵
若林千鶴・訳
(原題:Through Grandpa's Eyes)

薦めたい学年:2年生半ば~3年生


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