ある時、それはそれは本当に突然、一本の釘に姿を変えることができるようになったウサギの男の子ソロモンは、悪ネコに襲われた際にも変身し難を逃れようと試みたものの、うっかり変身するところを見られてしまい、囚われの身となってしまった。
ソロモンが根負けしウサギに戻るのを、今か今かと待っていたネコは、何週間も粘る釘のソロモンに腹を立て、自宅の羽根板に打ち付けてしまうのだが、タバコの不始末が原因で家が全焼してしまうと、災い転じて福を勝ち得たソロモンは、他の釘とともに焼け跡に残った。
機を見てその場をあとにし、久しぶりに家族のもとへと帰ることのできたソロモンは、軽はずみに転身しないことを家族と約束したのだった。
いつも主人公のドジ具合が微笑ましいスタイグ作品ですが、本作も例にもれず、うっかりピンチ、ほんわかハッピーエンド、といった内容です。
ウィリアム=スタイグ・作
おがわえつこ・訳
(原題:Solomon The Rusty Nail)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:10分
0 件のコメント:
コメントを投稿
ご意見・ご感想、お待ちしております。