きのこ村のはずれのある里に暮らす、ほしじいたけとほしばあたけは、日なたぼっこすることが大好きな、穏やかなしいたけの老夫婦。
あるとき、たきぎ拾いをしていたほしじいたけは、崖を転げ落ちたタマゴタケくんを見つけるや、大きなかさと乾いて軽い体を利用し、彼のもとへ舞いおり救助したのだが、その軽い体ではタマゴタケくんを抱えて崖をのぼることができなかったので、意を決して湧き水に浸かり、若者のようなたくましいしいたけに姿を変えると、ほしばあたけの助太刀もあって、無事に崖をのぼりきった。
水分を得た後は傷みが早いため、再びしばらくの日なたぼっこ生活をはじめたほしじいたけとほしばあたけは、元の姿にもどると、それをささやかに喜び合ったのだった。
干しシイタケについて、私たち人間が食べ物にする工夫について、簡単でもいいので話を添えてあげるとよいでしょう。梅干しや漬物などもそうですね。
石川基子・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかった時間:5分
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