読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ほしじいたけ ほしばあたけ

きのこ村のはずれのある里に暮らす、ほしじいたけとほしばあたけは、日なたぼっこすることが大好きな、穏やかなしいたけの老夫婦。
あるとき、たきぎ拾いをしていたほしじいたけは、崖を転げ落ちたタマゴタケくんを見つけるや、大きなかさと乾いて軽い体を利用し、彼のもとへ舞いおり救助したのだが、その軽い体ではタマゴタケくんを抱えて崖をのぼることができなかったので、意を決して湧き水に浸かり、若者のようなたくましいしいたけに姿を変えると、ほしばあたけの助太刀もあって、無事に崖をのぼりきった。
水分を得た後は傷みが早いため、再びしばらくの日なたぼっこ生活をはじめたほしじいたけとほしばあたけは、元の姿にもどると、それをささやかに喜び合ったのだった。

干しシイタケについて、私たち人間が食べ物にする工夫について、簡単でもいいので話を添えてあげるとよいでしょう。梅干しや漬物などもそうですね。

石川基子・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかった時間:5分


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