サルくんのお誕生日に、アップルパイを作ってお祝いするため、お友だちはそれぞれ材料を持ち寄ることになっていたが、サルくんの家までの道のりを一人どうしても長く感じ遅れていたカメくんの存在を忘れ、先に到着した者たちとサルくんは、作業に取りかかりはじめてしまった。
すてきな材料から、皆で協力してアップルパイを作っていき、オーブンに入れて、あとは焼きあがりを待つだけのはずだったのだが、ついついしてしまった居眠りのあと、いい香りに起こされた彼らが目の前に見たのは、見事にできあがった特大アップルパイ! ……ではなく、疲れてお皿の上で眠りこけるカメくんであった。
ようやく皆そろったところで、カメくんの甲羅そっくりの立派なアップルパイを囲み、サルくんのお誕生日パーティがはじめられたのだった。
谷口智則・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかる時間:5分
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