他のどんなものよりネコが大好きで、ネコを見るや価値ある品物とでも交換してしまうため、周囲からあきれられていた船乗り“ネコ船長”は、あるとき難波して行き着いた島国で、人々が傍若無人なネズミの振る舞いに困っていたのを、その島にそれまでいなかったネコたちの力で助けたことから、女王を感心させ、褒美として多くの宝石を授かった。
すると、その話を聞いた他の商人たちも、我先に自慢の品物を携えそこへ向かったのだが、その全てを気に入った女王からの返礼として用意されたのは、島で最も価値ある存在となっていたネコたちであった。
腹を立てたり悔しがったりの商人たちから、それらのネコを引き取ったネコ船長は、想い出の地へ向け再び舵を切ると、その美しい島でネコたちといつまでも幸せに暮らしたのだった。
インガ=ムーア・作
たがきょうこ・訳
(原題:Captain Cat)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:15分以内
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