読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



かんたんせんせいとペンギン

あるとき、空を翔びたいというペンギン・リゲルの望みを聞いたかんたんせんせいは、自分の思いつく叶え方を説明し、とにかくそれらを試してみる心意気を彼に伝え続けた。
かんたんせんせいの手本に従って、少しずつ翔ぶことに近づいているように感じながらも、飛翔には程遠く、納得のいかなかったリゲルは、しかし最後の方法によって、ついに、確かに、夕日に向かって翔び、感動を得る。
それからというもの、夕方が近づくと、ある氷山では列をつくって日の沈むほうを向くペンギンの姿が見られるようになったのであった。

斉藤洋・文
大森裕子・絵

薦めたい学年:1年生~2年生半ば


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