あるとき、空を翔びたいというペンギン・リゲルの望みを聞いたかんたんせんせいは、自分の思いつく叶え方を説明し、とにかくそれらを試してみる心意気を彼に伝え続けた。
かんたんせんせいの手本に従って、少しずつ翔ぶことに近づいているように感じながらも、飛翔には程遠く、納得のいかなかったリゲルは、しかし最後の方法によって、ついに、確かに、夕日に向かって翔び、感動を得る。
それからというもの、夕方が近づくと、ある氷山では列をつくって日の沈むほうを向くペンギンの姿が見られるようになったのであった。
斉藤洋・文
大森裕子・絵
薦めたい学年:1年生~2年生半ば
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