今回の図書『あくびばかりしていたおひめさま』に出てきた王様が、はたして愛娘があくびばかりしていた原因を自らのせいであったと考えられたのか、それについては記述がありませんでした。
広く世界を見聞きしてほしいと我が子に願いつつも、ついつい用意した素材、用意され整っている環境、限られた時間のなかで過ごさせるだけの、手のひらで転がすような子育て、学びや遊びは、わたしたちを取りまく現実世界で、むしろ一般的です。
ものごとへの興味その門戸こそそうあっても、それから先はこどもたちの内発的動機づけをもとにして歩ませるような覚悟が周囲の大人※にあると、その子の成長も「一般」を超えていくのかもしれませんね。 ※「先生」とよばれる存在も、もちろん含みます。
『あくびばかりしていたおひめさま』
カルメン=ヒル・文
エレナ=オドリオゾーラ・絵
宇野和美・訳
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:5分半
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