ある町の片隅に置かれた段ボールの中で、おなかを空かせていた子ねこのネリーは、あたたかい家と食べもの、そして友だちを願って眠り、星と遊ぶ夢をみて興奮したものの、すぐに厳しい現実に引き戻されて、落胆する。
すると、その様子を見ていたカラスがネリーをからかおうと近づき、「願いを叶える星」だと偽ってぴかぴかのゴムボールを差し出したので、ネリーもそれを信じてしまうのだが、強い想いではずませたボールはつかまえることも難しく、野を越え川も越えようとして、夢中で追いかけるネリーをとなり町まで連れ出してしまった。
そこで初めてカラスにだまされたと気がついたネリーだったが、ボールの軌跡に導かれて知り合ったワニのエルンストとの絆を、小さな偶然とこころの叫びが太いものにしたおかげで、望みをみんなたぐり寄せることができたのであった。
エリサ=クレヴァン・作
たがきょうこ・訳
薦めたい学年:読み聞かせ Level 1
読み聞かせにかかった時間:9分
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