アフリカのある地域で動物保護区のパトロール隊をしている父親についていった少年アキンボは、大好きなアフリカゾウが象牙のためだけに殺された無残な姿を目の当たりにしたことで切なさを覚え、同時に他の誰にも相談せずに密猟者の仲間入りをして、彼らを一網打尽にする計画を立てる。
大きな目的のためにプレッシャーや体力の消耗にも耐え、新入りとして見事にふるまった彼は、決死の覚悟で一味を出し抜き、パトロール隊とともに保護区の安寧を勝ち取ったのである。
その後、疲労と満足感とに支えられた長い睡眠の中、アキンボのまぶたの裏では、アフリカゾウが一頭、高らかにその鼻先を掲げアキンボを見据えていた。
2006年に翻訳・発刊された、比較的新しい図書です。 以降4巻が追加された人気のシリーズ。
アレクサンダー=マコール=スミス・文
もりうちすみこ・訳
広野多珂子・絵
薦めたい学年:3年生後半~4年生
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