読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ちびドラゴンのおくりもの

ちょっと太っているからって“デブソーセージ”とバカにされ、また何をするにしても「ぼくにはできない」と引っ込み思案な男の子ハンノーは、ある日の帰り道、同じような境遇からドラゴンの国をでてきたという小さなドラゴンと出会う。
人間の世界のすべてが珍しく、すぐに「みせて」「やってみたい」とせがむちびドラゴンに対しても、「ぼくにはできない」を通そうとするハンノーだったが、その押しの強さに渋々取り組んでみると、ちびドラゴンにはいつも喜んでもらえた。
何事も一緒に楽しめる友達が一人でき、何をするにしても少しずつ“自信”を得ていくことに成功した時、ハンノーは自分の可能性が拡がったことをどこかに感じていたのだった。

イリーナ=コルシュノフ・作
酒寄進一・訳  伊藤寛・絵

薦めたい学年:2年生半ば~3年生


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