外へ働きに出ている両親が帰ってくるまでの時間、おやつを食べながらのテレビ鑑賞を毎日の楽しみとしていたジャンヌが、ストライキ中で何も映らないテレビに腹を立てていると、突然画面に「口」が現れ、笑いかけてきた。
『どこにもない局の「ふしぎチャンネル」』から、正解者の願いを叶えるために易しいクイズを出しにきたというこの口の口車に乗ってしまったジャンヌは、そのいじわるな問題の前に、次々と不正解を重ねていく。
間違いの代償として、身長を2センチずつ奪われ、とても小さくなってしまったジャンヌは、自身の軽率さを反省し、なんとか背丈を取り戻すことに成功したが、それと同時に、テレビに負けない「自分」を得たのだった。
ニコラ=ド=イルシング・作
末松氷海子・訳 かみやしん・絵
薦めたい学年:2年生半ば〜3年生半ば
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