読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ふしぎなテレビのいじわる作戦

外へ働きに出ている両親が帰ってくるまでの時間、おやつを食べながらのテレビ鑑賞を毎日の楽しみとしていたジャンヌが、ストライキ中で何も映らないテレビに腹を立てていると、突然画面に「口」が現れ、笑いかけてきた。
『どこにもない局の「ふしぎチャンネル」』から、正解者の願いを叶えるために易しいクイズを出しにきたというこの口の口車に乗ってしまったジャンヌは、そのいじわるな問題の前に、次々と不正解を重ねていく。
間違いの代償として、身長を2センチずつ奪われ、とても小さくなってしまったジャンヌは、自身の軽率さを反省し、なんとか背丈を取り戻すことに成功したが、それと同時に、テレビに負けない「自分」を得たのだった。

ニコラ=ド=イルシング・作
末松氷海子・訳  かみやしん・絵

薦めたい学年:2年生半ば〜3年生半ば


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