読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ひまわりのおか

2011年3月11日、午後2時46分に起こった巨大な地震は、津波を引き起こし、雪の降る中を寒さ怖さに震えながら丘の上へと逃げていた、宮城県石巻市立大川小学校のこどもたちと教員とを飲み込んだ。
どの子にも等しくあったのは、こどもらしい無邪気、大きくなることへの憧れ、そして周囲からのあたたかな眼差しである。
それらを忘れることなく胸に持ち続けるお母さんたちが、潮の引いた丘の上、涙まじりの愛で育てる、枯れないひまわりたちの話。

これを読み聞かせ、こどもたちとの間に少しでも“生きている”ことの当たり前に感謝できる会話があることを望みます。 

文・ひまわりをうえた八人のお母さん
  葉方 丹
絵・松成真理子

薦めたい学年:読み聞かせ Level 3


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