読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



みんなのきもち

「何か自分以外のモノの気持ちを考えてみましょう」と課題を出されたはちろうは、想像力乏しく苦戦をしいられ、一方でクラスメイトのアイディアにはケチをつけたものだから、ケンカまでしてしまう。
その後、家族の協力によって町で様々なモノの気持ちを考えてみようとするはちろうだったが、やはりうまくいかずにイライラし、夕飯のおでんを残して、一人食卓を離れた。
すると、食べ残されたおでんたちの怒りが、お風呂につかるはちろうを襲い、彼らの“熱い”想いを味わわされることになったのだが、それをきっかけに、はちろうはモノの気持ちも人の気持ちも分かるように変わりはじめたのだった。

村上しいこ・文
西村繁男・絵

薦めたい学年:2年生半ば~3年生半ば


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