読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



ぼくはことり

巣よりも下の世界を眺め、退屈と自身のちっぽけさを感じたことから、ほかの暮らしを知りたいと思ったことりは、木をおりた。
しかし、ねずみの生活を見ては巣穴での生活に辟易し、あひると同じように水上の生活を体験してみても泳げないことで苦しみ、いぬやねこのような乱暴な生活にもこりごり。
ところが、ねこから逃げるうち、不意に空を飛ぶことができる自分自身に気がつけたことで、彼の世界、彼の意識も大きな翼を得たのであった。

クリスチャン=メルベイユ・文
エマ=ド=ウート・絵
清水奈緒子・訳

薦めたい学年:読み聞かせ Level 1


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。