体育以外で先生にほめられたことがあるのは笛の音だけ……という少年ツトムは、独奏パートの大役まで任されている音楽会での発表を翌日に控え、大事なリコーダーをなくしたことに気がつき困ると、その夜学校へと忍びこみ、忘れものを集めて歩く二人組のあやしい男たちに遭遇する。
彼らから、集めたものを届ける地図にない島“わすれものの森”の存在を聞き出すと、ツトムは人間として初めて上陸してリコーダーの捜索を開始し、深く不思議な森の厳しさと闇、そして、よそ者を許さない島の三長老に行く手を阻まれるが、まるで自分を待っていたかのような笛の呼応と、ツトム自身のつよい想いとによって、笛を取り戻すことに成功する。
わすれものの森に眠る数多くの忘れられたものを思い出したツトムは、身のまわりの全てを大切にして過ごすことを心に誓って、島をあとにしたのだった。
岡田淳/浦川良治・共作
薦めたい学年:3年生後半〜5年生初
物語・79ページ
岡田淳氏の絵本でも、デビューに近いころに書かれたもののようで、復刊を喜ぶレビューなども多く見受けられる作品です。
お母様お父様の中にも、読んだことがある!という方がおられるかもしれません。
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