読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



さよなら さんかく

昔から全国各地でこどもたちに親しまれてきた「さよならさんかく」のわらべうたをもとに、安野光雅氏が絵本にしたもの。
このようなわらべうたは、連想遊びのわらべうた、あるいはしりとり遊びのわらべうたとよばれ、鎖のようにずっとつながっていくのが特徴だが、この本は、最後の「きえるはにんじゃ」までいったら、本をくるりとさかさまにすることで、連想遊びを続けながらふりだしまで戻れるように作られている点が、なんとも安野光雅氏の作品らしい。
2~3人集まって順番に唱えていったり、あるいはどこかのページを開いて「あかいは……」とか「まるいは……」と知っているかぎり唱えたり、また替え歌をつくって遊ぶこともできる。

「さよなら、さんかく。またきて、しかく。しかくは、とうふ。とうふは、しろい。……」
世代がうつっても、どこかで耳にしたことがあるように思われる、このわらべうた。絵本の表紙見返しにあった編集部の説明が詳しかったので、引用して上に記しました。
当塾では、幼児向けの知育クラスにて連想遊びをする導入として、この絵本を役立てています。「工事は、うるさい。うるさいは、さる。さるは、ぼく。」なんていう連想で締めくくる子もいたり、私たち大人が想像する以上に、この言葉遊びはこどもたちに楽しんでもらえます。
自らの内側から紡ぐ言葉への興味、その第一歩という気がしています。

安野光雅・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかった時間:5分


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