読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



あめ・のち・ともだち

親友のゴウくんが3年生への進級を前に引っ越してしまい、落ち込んでいたトモキは、自分の誕生日に彼らを呼んで一緒にお祝いするという母親の提案に胸を躍らせるが、“大人の事情”による当日キャンセルを受けて、顔が腫れ上がるほど泣きじゃくった。
また、その後ゴウくんが自宅からいなくなったという知らせを受け、彼とした約束を手がかりに初めて決意した一人での遠出に失敗し、そこでも再会が叶わなかったため、トモキは信じていた変わらないはずの友情に揺らぎを感じはじめる。
しかし、実はゴウくんもトモキが信じた同じ場所へ向かい、同じ努力をしたのだと知ると、今度は安堵「から、先ほどよりも大粒の涙を流し、笑顔を取り戻していくのだった。

北原未夏子・文
市居みか・絵

薦めたい学年:1年生終わり〜2年生


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